三菱一号館美術館:オルセーのナビ派展(鑑賞メモ)

東京駅周辺の美術館で、3月1日から15日まで「学生無料ウィーク」が開催されていました。
その機会を利用して、三菱一号館美術館の「オルセーのナビ派展」に行って参りました。良かった。

実は、オルセー美術館には留学期間中に何度も通っていたくらい、近代絵画が好きです。
特にオルセーの5階(印象派。モネやセザンヌ)は圧巻です。何時間でも見ていられます。

そこで、「オルセーのナビ派展」に出展されていた作家、エドゥアール・ヴュイヤールを紹介したいと思います。

エドゥアール・ヴュイヤール(Édouard Vuillard)

Vuillardの発音の仕方

フランス人の名前って発音しづらいですよね。(え?)

僕もSisley(印象派の人。雲の描写が好きです。)はずっとシレーだと思ってました。シスレーですね。

Vuillardの発音でポイントは二つあります。

一つ目は、-ill-の部分です。
フランス語では、語末の-ilや、語中の-ill-において、Lの音(ル)は出てきません。
その代わり、Yみたいな音(ヤユヨ)で発音されて、イヤという感じになります。

二つ目なのですが、フランス語には、語末の子音は基本的に発音しないというルールがあります。
なので、Vuillardの-ardの部分はDが発音されません。

したがって、Vuillardはヴュイヤールと発音されるのです。

ヴュイヤールの「八角形の自画像」(c.1890)

さっそく脱線しましたが、ヴュイヤールの「八角形の自画像」は本当に一見の価値ありだと思います。
ナビ派展では、全部見終わった後に、またこの絵が見たくなって全体の展示をもう一周しました。

この構図は面白いですよね。また、顔の陰影だったり、背景の色調や筆致もすごくユニークです。

続いて、僕がオルセーで見てきた作品が、このナビ派展に来ていたので紹介します!
ともに海を渡って再会できるなんて感無量ですね。(・・・)

ヴュイヤールの「パブリックガーデン(公園)」

この作品は5つのパネルで構成される連作です。ナビ派展でも、目玉作品っぽく紹介されていました。
写真は去年の6月に、オルセー美術館で撮ったものです。

オルセーのキャプションには英語訳がないんでよね・・・。なので、作品名は写真に撮って後で確かめられるようにしていました。
美術館で写真ばかり撮るのも、良くはないのですが、メモリー用にと思って撮っておりました。なので、携帯での撮影です。

連作だからというのもあるのですが、やはり迫力があります。

ヴュイヤール以外の作家

ナビ派展では、他にもドニ、ボナールなどの作品が展示されています。
最後に、オルセーで見てきた彼らの絵を紹介したいと思います。

個人的には、上二つのボナールの絵が好きです。
ナビ派展でも、彼の絵がいくつも展示されてました。

まとめ

今回は、三菱一号館美術館で開かれている「オルセーのナビ派展」に展示されている作家について紹介してみました。
5月21日(日)までやっているので、機会があれば、見に行く価値は大いにあると思います。

スペシャルインタビュー高橋明也×篠原ともえ「二面性が鍵? オルセーからナビ派がや...
2017年2月4日(土)~5月21日(日)|フランス近代美術の殿堂オルセー美術館が誇る「ナビ派」コレクションを一堂に。国際的に評価が高まる「ナビ派」芸術を日本で初めて本格的に紹介。1 9 世紀末の美の預言者「ナビ派」20世紀美術を予兆する知られざる革新性に注目。

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コメント

  1. dezire より:

    こんにちは、
    私も『オルセーのナビ派展』を見てきましたので、画像と鑑賞レポートを読ませていただき、この美術展で作品を見た感動を再体験することができました。ヴュイヤール作『八角形の自画像』fは色彩は純化へと還元され、補色の対比を意識した劇的な表現力を高めています。絵画を再現描写から解放しようとした画家の意思を感じフォーヴィスムの大胆さを先取りする前衛性を感じました。ヴュイヤールは『公園』では、平面性や明確な輪郭線が顕著に描かれ、隣り合う色面の優れた調和性や光に満ちた明瞭な色彩表現が見事でした。ヴュイヤールは試行錯誤しながら自からの画風確立に苦労した後が感じられました。

    私もこの美術展で観た作品に今まで見たナビ派の傑作と言われる作品を加え、ナビ派の芸術運動の全貌を見ながら、ナビ派の芸術運動の本質と美術の歴史に残した意義を考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。内容に対してご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。