『服を着るならこんなふうに』・メンズバイヤーMBさんについて

以前から気になっていた、『服を着るならこんなふうに』という漫画を電子書籍で購入しました。面白い(けど・・・)。
1巻のみでやめるつもりだったのですが、4巻まとめて購入してしまいました。

そこで、『服を着るならこんな風に』を読んだ感想と、著者(企画)のMBさんについて書きたいと思います。

どうせ、ユニクロとかの服を取り上げてるだけでしょ?


と、思っていました。

実際に読む前は、やはり低価格帯の服の着こなし方について紹介するだけの本なんだろうなという偏見を持っていました。

著者(?)のMBとかいう人も地方(新潟)出身らしいし、
どうせイオンとかの大型ショッピングモールに入っているようなブランドの服をメインで扱うんだろうなと。

そんなイメージを持っていました。(ちなみに僕は新潟のど田舎出身です。)

2巻で伊勢丹メンズ館でてくる


伊勢丹メンズ館(ISETAN MEN’S)とは、新宿伊勢丹の別館のことで、

国内のデザイナーブランド(ギャルソンなど)から、インポートまで取り扱う、
言わずと知れた、シャレシャレファッションの聖地です。

お客さんの約6割はツーブロックで、彼らの平均年収は約1200万円です。
(あくまでも個人の感想です)

それに加えて、3巻ではオールデンやIWCなどの高級ブランドも少しですが紹介されてます。

ファッション観の多様性

物語の主人公は、27歳・商社勤務の男性で、
彼があるきっかけから自分のファッションを見直し、洋服やそのコーディネートに興味を持つというお話です。

このストーリーの中には、様々なファッション観を持つ人たちが登場します。

洋服が大好きでハイブランドにも興味がある、主人公の同級生(バイト掛け持ちという設定・・・。)や、
新潟から東京に買い物に来た、キツネやマルジェラに憧れてる大学生(新潟大)。

そして、これまでファッションに何の興味もなく、
自分にはセンスもお金もないからと言い訳してきた主人公。

これらの登場人物の中には、誰もが共感出来る部分があると思います。
また実際に、具体的なコーディネートの方法論なども、本書では詳しく紹介されています。

しかし、僕がこの作品でとても気に入ったのは、このファッションの様々なあり方を提示してくれているという点です。

僕自身、いろいろな価値観に基づいて、いろいろな洋服を買ってきました。

洋服観だったり、ファッションに対する考え方は、一個人の中でも常に変化するものだと思います。
つまり、この本を読むことで、自分が経験したことのない価値観に出会えるかもしれません。

僕はこの点が非常にいいなと思いました。

この絵は好き

次に非常に個人的な理由ですが、この漫画の絵がとても好きです。

この作品は、ファッションに詳しい(?)MBという人と、編集の方と漫画家さん(縞野やえ)が共同で製作されています。
陳腐な言い方ですが、その方々がうまく化学反応を起こして作っている作品だと感じました。

個人的にMB氏のことがあまり好きではないのですが(!?)、この作品は非常に気に入りました。

したがって、『服を着るならこんなふうに』は、ファッション指南書的な要素もあるんですけど、やはり漫画としての面白さも大きいのではないかと思います。

MBさんとは?


この人です。首筋が痛そうです。寝違えたんですかね。
あるいは、「やれやれ」って感じですかね。その場合、村上春樹好きそうですね。

プロフィール

アパレル店舗のスタッフから、店長、マネージメント、バイヤー、コンサルティング、EC運営など多岐にわたる経験を持つ。現在は自身の運営する会社の代表としてプロバイヤーや企業コンサルタントなどの傍ら、ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。発行する有料メルマガは個人配信者としては日本一の規模を誇る堀江貴文氏に次いで2位をマーク。出版する書籍は軒並みベストセラー、関連書籍含む累計刷数は60万部を突破。「最速でおしゃれに見せる方法」(扶桑社)はamazon最高3位をマーク、過去10年最も売れたメンズファッション書籍として認知されている。監修するファッションHOWTO漫画「服を着るならこんなふうに」(KADOKAWA)は2017年春現在累計40万部突破。連載は週刊誌「週刊SPA!」を始め多数。名実共に日本を代表するメンズファッションブロガーである。

公式サイトから引用しました。
名実共に日本を代表するメンズファッションブロガーです。

本名:清水千広(30代)


MBさんの地元、新潟の情報番組に出演されていたときに、「本名は非公開です!」と仰っていたのですが、ネットで少し調べたら出てきました。(ネット怖いですね。参考ブログ
この動画内の話しぶりと、ホリエモンチャンネルに出演されてるときの言動が違いすぎる・・・。まあホリエモンと共演とか、そりゃあ緊張しますよね。

僕も新潟出身なのですが、MBさんが働いていた(とされる)お店には、行ったことがあります

アタッチメントやラウンジリザードなどを扱っているお店ですね。少しモード系です。

なるほど・・・。ここの店員さんだったのか・・・。
このお店のある古町(ふるまち)という地区は、新潟市の中でも、かなりおしゃれゾーンだと思います。
服のセレクトショップも色々あって、ビンテージ系(?)の古着屋さんも多いです。

MBさん(清水さん)も、新潟のお店について書いてますね。(個人的には本名の方が断然好きなんだけどな・・・。「エムビー」より、「清水」さんの方が、響き的にシュッとしてる気が・・・。おそらく色々と事情があるんですね。)

新潟で行くべき洋服屋さんベスト3!!
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うまいビジネスやってる

仮に世の中の人は、服が好きな人服に関心が無い人の2つに分けられるとします。
もちろん、MBさんがターゲットにしているのは、後者の服に関心が無い人です。
(「おしゃれに興味があるけど、どうすればいいかわからない・・・」みたいな人もターゲットですが、ここではひとまず置いておきます。)

ここに目をつけたところがすごくて、いわゆるブルーオーシャン的な戦略ですね。
逆に、服が好きな人(ファッションに関心がある人)をターゲットにしているのが各種ファッション雑誌です。

つまりMBさんは、ファッション誌なんかと競合せず、うまくビジネスを展開しています。
一般的には、「おしゃれに興味があるけど、どうすればいいかわからない・・・」という人にとっての、カリスマ的存在として評価されています。
しかし、僕はこの、「服に関心が無い人」をターゲットにして新たに市場を開拓しよう、というスタンスがすごいと思います。

服が好きな人から批判されそう

MBさんのビジネスモデルを図にすると、こんな感じになります。

MBさんは図中の服に関心が無い人をターゲットに、「ファッション」というコンテンツを用いてビジネスを行っています。

なので、「ファッション」に関心がある人からしたら、お前が言ってるのは、①ファッションの極めて限定的なあり方なのに、②それを我が物顔で利用して、③しかもターゲットのファッションに関心の無い、その知識も無い人から、④搾取しようとしてるんじゃないか。と思われかねません。

例えば、「MBのファッションはダサい!」とかいう批判には、、「そんなのオレが好きな『ファッション』じゃない!(①)」、「ターゲットに合わせてわざとダサい格好しやがって!(③)」みたいな要素が含まれています。

まあ、MBさんのビジネスにとって、服が好きな人はターゲットではないので、彼らになんと言われようと、痛くもかゆくもないのかもしれません。
それに、MBさんも服が好きかもしれないし。それは本人にしかわからないのですが。

KnowerMagについて

MBさんは、KnowerMagというブログ(?)を運営しています。
(サイトURLは、”http://www.neqwsnet-japan.info”です。最近サイトをリニューアルしたのに、なぜ”KnowerMag”という文字列をURLに入れないのか謎です。)

ブログの分析のために、SimilarWebの数字を用います。

(similarwebの正確性に関しては、そこまで大きく外れてないものとします。僕のブログで試したのですが、結果はそこまで大きくは外れていませんでした。なので、調べてもらえれば、僕のブログがいかにショボイかが分かります。)

月間PVは60万くらい。流入経路は約半数がブックマークやリンクからで、約25%が検索によるものみたいです。
(もちろんこの数字はあてにならない場合がありますが、仮にこのくらいだとします。流入経路の数字は特に大きく違うかもしれません。)

このブログの広告収入だけでも、一月に10万円くらい稼げますね。(RPMを200円としました。また、この何倍もある可能性も。)

ではこのブログの問題点は何でしょうか。

著作権の問題

このブログに掲載されている画像には、著作権的にアウトっぽいものが多いです。(2017年3月31日現在)
例えば下記の記事で、ユニクロとJWアンダーソンのコラボが発表されたことを取り上げています。

ユニクロとコラボ決定「JWアンダーソン」とはどんなブランドか??
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記事内で使われている画像ですが、どう考えても著作権的に、黒に近いグレーです。

第三者に著作権がある画像をサーバーにアップして公開するのはアウトですし、インスタなどの画像を挿入する場合には、このように記事内に埋め込んで使う必要があります。

合法的にこれらの画像を公開するためには、MBさんが画像の入手元(ユニクロやファッションプレス)などから、それらの使用権を購入する必要があります。(おそらくそうしているんでしょう。)

MERYの閉鎖などによって、ネットにおける著作権の問題は、メディアなどでもよく取り上げられるようになりました。
それにもかかわらず、これだけ外部からとってきた画像をブログにバンバン入れられるなんて、MBさんはメディアリテラシーがないとしか言いようがありません。

ビジネスモデルが古い

加えて、ブログで記事を途中まで書いて、続きを読むためにメルマガで課金させるという手法が古いです。

今は、コンテンツの無料公開とそれに伴う消費行動がコンテンツマーケティングでは重要視されているはずです。

例えば、内田樹はずっと前からブログで、著作権フリーで記事を書いています。
つまり、YouTubeでも音楽が聞けるのに、CDを買うのはなぜかという問題です。

MBさんのファッション理論について

MBさんはファッション理論の中で、ドレスカジュアルという言葉を用います。
全体のコーディネートの中で、ドレスとカジュアルのバランスをとることが、おしゃれになる秘訣です。

例えば、ニットはドレスなアイテムで、黒もドレスな色です。なるほど。

しかし、このドレスカジュアルという言葉の使い方は適切ではないように思われます。
その理由は、ドレスとカジュアルは全く別物。水と油だからです。

そしてドレスとカジュアルの組み合わせは非常に難しいです。うまく組み合わせられるのはこの人くらいです。

ドレスとカジュアルのバランスを7:3にするとこうなります。

つまり、MBさんが言っているドレスとは、キレイめの服(色)のことです。
これはブランディングのため仕方ないのかもしれませんが、(「キレイめ」というワードはダサいのかもしれません)ドレスと言われると、個人的には非常に違和感があります。

まとめ

5巻のテーマの一つは、「結婚式の2次会」らしいです。
ドレスファッションは難しいテーマだと思うので、それがどうやって漫画になるか楽しみです。

さいごに、先ほどのJWアンダーソンの記事を紹介します。同ブランドが、ロンドンのブランドだったとは知りませんでした。
MBさんは、世界のファッションの流行にも非常にお詳しいんですね。

JWアンダーソンはロンドンのブランド。島国であるロンドンは革新的なデザインも多く生み出しています。保守的なミラノとは相反する存在です。JWアンダーソンも例に漏れず独創的なデザインが多い。上の画像は2017年秋冬のコレクションですが、こうした刺激的なデザインが少なくはありません。

画像の無断使用はやめたほうがいいですし、ロンドンは国ではありません。
日本を代表しないでください。日本語からやり直した方がいいです。
無断使用ではなかった場合、深くお詫び申し上げます。

最後に、僕が勝手に師と仰ぐ方の言葉で終わりたいと思います。

ごちゃごちゃ言わんと好きな服着ればいいんや

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